フランス・アンジェを拠点に制作活動を行っているSachiko Morita氏の作品展『quiddité 』を

熊本のギャラリーLe gris様にお声掛けいただき、九州では初の作品展を当店でも開催させて頂きました。

2会場それぞれ違った作品をお楽しみいただける展示となりました。

Moritaさんの作品のモチーフは彼女の日常で出会う土や根の付いた野菜や主食であるカンパーニュなどの

パン、そして彼女のそばにある自然の草花や風景などです。

印画紙を手作りするところから始まる作品作り。

いざ目の前で作品と対峙してみると、今までの『写真』の概念が崩れ、不思議な気持ちになりました。

水彩画紙に感光剤を塗布し自ら作成した印画紙にフィルムカメラで撮影した写真を焼き付けていて、

写真というよりは絵画に近いような作品でした。

影などの細かい部分まで、刷毛を使って調整されていて、

同じエディションでも一枚一枚少しずつ異なり、それぞれに個性が宿ります。

2階に壁掛けの作品を、1階のテーブル什器に置き型の作品をディスプレイさせて頂きました。

壁掛けの作品は、日本での展示では初となる大きめのサイズの作品をご用意いただき

迫力と見応えのある作品展となりました。

九州各地よりご来店いただき

少し離れている2店舗でしたが行き来して作品をご覧いただくお客様もいらっしゃいました。

継続して数点の作品をお取り扱いしておりますので

ぜひ店頭にて実際にご覧ください。