2013年にトリノの「ピナコテカ・ジョヴァンニ・エ・マレッラ・アニェッリ絵画館（Pinacoteca Giovanni e Marella Agnelli）」で、個人所有のコレクションをテーマとした一連の展覧会が開催されました。招待を受けたローレンス・セガン（Laurence Seguin）とパトリック・セガン（Patrick Seguin）は、2人が所有するプルーヴェ作品の個人コレクションを展示し、「A Passion for Jean Prouvé, from furniture to architecture」と題されたこの展示には、長年にわたって丹念に集められた類まれなコレクションの中から、作者の家具や建築作品のみならず、珍しい作品や一点ものが40点近く集められました。
この展覧会に合わせて、「ピナコテカ・ジョヴァンニ・エ・マレッラ・アニェッリ絵画館」と「パトリック・セガン・ギャラリー（Galerie Patrick Seguin）」が共同刊行した280ページにわたる本書は、コレクション編と展示編の2つのセクションで構成されています。コレクション編の第1章ではローレンスとパトリック・セガンのアパートにて日常的に使われていた家具、第2章では各家具の詳細を収録。第3章と第4章では、建築作品と1948年に作者が制作した「FerEmbal House」を代表とした脱着式住居の目録を収録しています。最終章は展示品の図版を豊富に掲載。図面やアーカイブ画像、近年の画像によって完全に図解された、洗練された1冊となっています。
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