





作者を包括的に紹介するシリーズの第2巻である本書は、公私を問わず、1908年から1938年にわたってデザインされた内装設計と、1925年から1950年に設計された建築を統合し、前例のない仕上がりとなっている。
建築家としての彼の長期にわたる取り組みを明らかにする。CIAM(国際現代建築会議)、ソシエテ・デ・ザルキテクト・モデルヌ(近代建築家協会)、ラサンブレマン・デ・ザルキテクト(建築家連合)への関与、そして雑誌『ラルキテクチュール・ダジオディ』との協働を振り返る。ピエール・シャローの建築家としての活動を批判的に分析し、1923年から1938年にかけてフランスで手がけた13のプロジェクトと、1945年から1950年にかけてアメリカで手がけたプロジェクト(ジェミル・アニクのコテージからロバート・マザーウェルのイーストハンプトンスタジオまで)を解読する。

最後に、本書はグラス・ハウスを深く分析する。ジャン・ダルサースとその妻アニーの肖像を描くことで、このプロジェクトの発注者が果たした中心的な役割を理解する手助けとなる。当時の建築的・社会的背景を振り返り、ガラス家における光と衛生の重要性を説明する。建設現場とその紆余曲折が記述された後、住宅設計の主要な原理の説明、そしてそのボリュームと空間の分析が続く。