





日本建築史に名を刻む建築家たちが1945年から現在までの間に設計した住宅を網羅した、究極の決定版ともいえる建築作品集。序文は建築家の安藤忠雄によるもの。

コンセプチュアルな純粋さにおいて世界でも他に類を見ない日本の住宅の多くは、国内外でアイコン的存在となっている。本書では、97の住宅を9つの章に分け、年代別に構成し、明確に開設された文章とともに説得力ある写真や図面を収録。個々の住宅を紹介するだけでなく、これらの時代を象徴する住宅の背景にある社会的、技術的、地理的、歴史的な要因にも光を当てる。

さらに、モノクロからカラーへ、手描きからデジタルへと進化するビジュアルによって、時代を経ることでの発展が強調されている。各年代の導入部では、各章の歴史的背景を示し、項目の合間に挟まれている「Spotlight」は、屋根などをはじめとした日本の住宅の様々な構成要素を紹介し、読者の関心を引き付ける。建築家やその家族によって書かれたコラム「At Home」からは、これらのユニークな住宅での生活体験が生き生きと伝わってくる。
